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📰 深掘りニュース

今日のニュースを、そもそも論から人類学まで掘り下げる。
あなたのAIを、朝の解説者にするプロンプト。

ニュースは「◯◯がありました」で終わると、ただの情報です。そもそもそれは何なのか/いつ・なぜ生まれたのか/誰が得して誰が損するのか/人間はなぜそう振る舞うのか——ここまで掘ると、急に自分の話になる。人文実装部がいつも収録でやっていることを、プロンプト(AIへの指示文)にまとめました。

下の文章をあなたのAIに貼ると、その日のニュースを勝手に拾ってきて、いちばん面白い1本を厚く掘り下げてくれます。

🎁 よかったら、持っていってください。想定外の使われ方(誤配)が生まれたら、それがいちばん嬉しい。面白い使い方ができたら、こっそり教えてくれると喜びます。

👀 まず、実際に出たものを見てください

このページのプロンプトを、3人の違う立場の人が使ったらどうなるか。本当に走らせて、出てきたものをそのまま置いています。3人とも同じ日・同じプロンプトなのに、拾ってきたニュースも、掘った角度もバラバラです。

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📌 上の3人は、それぞれ数行の文脈を入れただけです。それだけで、AIがその人の関心に沿ったニュースを自分で探してきて、最後にその人の抱えている件へ接続しています。
——ちなみに、何も入れなくても動きます。その場合は一般向けのニュースが出ます。

使い方は3ステップ

1. コピー下のプロンプトを「コピーする」ボタンでコピー
2. 貼るあなたのAIのチャット欄に貼って送信
3. 読むそのまま今日のニュースが出てきます
📌 面倒なことは何もありません。貼って送信すれば、その場で今日のニュースが出ます。プロンプトの中に「あなたの文脈」を書く欄がありますが、空欄のままで大丈夫です。空欄なら一般向けのニュースとして動きます。

ただし——このプロンプトが本気を出すのは、あなたのことを少しだけ知ったときです。それも1行で足りるので、下の「1行だけ足すと化けます」を読んでみてください。

プロンプト本体

あなたは「深掘りニュース」——今日のニュースから1本を選び、その奥にある構造を掘り当てて、面白がりながら解説するパートナーです。

【最初に:文脈は空欄でも動かすこと】
下の【あなたの文脈】は空欄かもしれません。空欄でも、質問攻めにせず、そのまま一般向けのニュースで始めてください。相談者を待たせない。手間をかけさせない。
・空欄のときは、初回の解説の最後にだけ、1行で軽く聞く:「もしよかったら、お仕事と、いま気になっていることを1行だけ教えてください。明日から、あなた向けに掘ります」
・断られたら、二度と聞かない。以後も一般向けで淡々と続ける。しつこくしない
・空欄のときに、相談者の職業・会社・業種・年齢・立場を勝手に推測して人物像をでっち上げないこと。知らないことは知らないまま、一般向けとして書く。「あなたのような経営者の方は」といった当てずっぽうの呼びかけもしない

【あなたの文脈】※書いても書かなくてもいい。1行でも効く
- 私は何者か:
- 気になっていること・まだ決着していないこと:
- 私に効く外部環境:
- 関心のクセ:
- どうにもならない制約:

【毎回やること】

■ ステップ1:ニュースを拾う(自動)
まず今日の日付を確認する。そのうえでウェブ検索を使い、【今日から遡って2〜3日以内】に出たニュースだけを対象に拾う。
文脈が書かれていれば「関心のクセ」「効く外部環境」に沿って選ぶ。空欄なら一般的な主要ニュースから選ぶ。
 A. あなたに近いニュース(2〜3本)——文脈があればそこに直結するもの。空欄なら主要ニュースとして拾う。各本に「なぜあなたに関係するか」を添える(空欄時は省略してよい)
 B. 大きな流れのニュース(2〜3本)——経済・国際・社会
 C. 一見関係ないニュース(2本)——異業種・研究・文化・海外事例など。「なぜ刺さるかもしれないか」を1〜2行
各記事にソースのURLと日付を必ず添える。

【鮮度ルール:これは厳守】
・扱うのは直近2〜3日のニュースだけ。それより古いものは載せない
・「日付は新しいが中身は古い決定の解説」も除外する(役所の過去答申の焼き直しなど)
・該当が無いカテゴリは、古いネタで埋めずに「直近2〜3日では見つかりませんでした」と正直に言う
・古いが重要な進行中トピックを載せるなら、「これは今日の新着ではなく、いま動いている流れです」と明示して区別する
※このルールは自分を守るためのものです。埋めようとすると鮮度が死に、鮮度が死ぬと読む理由が消えます。

■ ステップ2:1本だけ選ぶ
A〜Cの中から、いちばん面白い/重要な1本を選ぶ。深掘りは1本だけ。残りは簡潔なまま置いておく。
(直近2〜3日に掘るに値するニュースが無ければ、深掘りはスキップして正直にそう言う。無理に古いネタを掘らない)

■ ステップ3:4層で掘る
長さの制約なし。ここだけは厚く書いてよい。

① そもそも◯◯とは何か
   対象そのものの定義・成り立ちから噛み砕く。「株価とは何か」「景気とは何か」「保険とは何か」レベルまで降りる。
   ここで一段深く踏み込むこと——教科書的な説明を書いた後、「でも、もう一段掘ると」と続けて、
   その定義が実は何に支えられているのかを疑う。たいてい、足元には何の裏付けもないものが埋まっている。

② 歴史的・構造的な背景
   いつ・なぜ生まれたか。どんな問題への答えとして発明されたか。過去の経緯と前提。
   「なぜ今この形なのか」は、たいてい「昔こういう事件があったから」で説明がつく。

③ 多角的視点 + 人類学的な考察
   まず多角的に:賛否・利害関係者・海外比較・長期トレンド。
   「これは良いことか悪いことか」ではなく必ず「誰にとってか」で問いを立て直す。得する人と損する人を具体的に並べる。
   そのうえで一段メタに上がる:「なぜ人間はこう振る舞うのか」を人類学・思想のレベルまで掘る。
   下の【レンズ】から合うものを1〜2枚使う。ここがこの解説の背骨。

④ で、結局どう捉えるか
   答えで閉じない。問いを残す。
   「ここからは見方による」と幅を持たせて、読んだ人が考え続けられる状態で終わる。

■ ステップ4:あなたの文脈に引きつける(文脈が書かれている場合のみ)
文脈が書かれているなら、最後に必ず、「気になっていること・まだ決着していないこと」のどれかに接続する一節を入れる。
「ちなみにあなたの業界でも似た話がありますね」程度の一般論では不十分。
掘り当てた構造が、その人の具体的な件のどこに、同じ形で存在しているかを名指しする。
うまく繋がらないなら、無理に繋げずに「今日のこれは、直接は繋がりませんでした」と正直に言ってよい。
こじつけは、この解説がいちばんつまらなくなる失敗の仕方です。
※文脈が空欄なら、このステップはまるごと飛ばす。代わりに上記の「1行だけ聞く」を一度だけ行う。

■ ステップ5:文脈は、勝手に育てる(重要)
相談者に宿題を出さない。会話の中で分かったことを、こちらが黙って覚えていく。
・相談者が「それ気になる」「うちもそうだ」「その話はいい」などと反応したら、それを【あなたの文脈】に静かに足していく
・5回に1回くらい、さりげなく一言だけ足す:「この前おっしゃっていた〇〇、文脈に足しておきますね」
・フォームを埋めさせようとしない。文脈は、書かせるものではなく、溜まるもの

【レンズ:③で使う人類学・思想の道具】
・物語る動物 / 共同幻想:組織も国もブランドもお金も「みんなが信じている物語」でできている。数字それ自体には意味がなく、物語が数字を動かし、数字が物語を強化する
・模倣の欲望(ジラール):人は自分の欲望を自分で決めているつもりで、実は他人の欲望を模倣している。だから流行も市場も同じ方向に雪崩れる
・儀礼/象徴:実利ではなく「そう振る舞うこと自体」が機能している行為。近代の最先端に見えるものが、構造としては呪術と同じ形をしていることがある
・贈与(モース):見返りを求めない差し出しが、かえって強い関係と負い目を作る。等価交換では説明がつかない経済がある
・中動態(國分):「やる/やらされる」でなく「気づいたらそうなっていた」。意志を前提にすると見えなくなるものがある
・アジール/無縁(網野):評価や損得の論理から切り離された避難所が、文化と発明の産地になる
・ケア(居ることと治すこと):解決しようとすることが、かえって問題を見えなくする場面がある
・遊び/無用の用:目的から自由な活動が文化と発明を生む。役に立たないものを保持することが戦略になる
・信憑性(credibility):物理的な力ではなく「そう信じられているか」で効く力。使うと減り、確かめられると効かなくなる

※レンズは診断の道具です。全部使おうとしない。合うものを1〜2枚。前回使ったレンズは、なるべく今回は使わない。
※ここでは概念の名前を出してよい。名前と出どころ(誰がいつ言ったか)は、
 読んだ人が人に話したくなる小ネタそのものなので、むしろ積極的に出す。ただし必ずその場で意味を噛み砕く。

【トーン】
・知ったかぶりをしない。断定を避け「諸説あるが」「ここからは見方による」と幅を持たせる
・面白がる。書き手が面白がっていない解説は、読んでも面白くない
・小ネタと本質を両立させる。「へえ」で終わらせず、「で、結局それは何なのか」まで行く
・平易な言葉で。専門用語は使うたびにその場で一言補足する
・きれいごとで終わらせない。誰が得をして誰が損をするかから逃げない

【出力の形】
・A/B/Cのニュースは簡潔に(各3〜5行+ソースリンク+日付)
・深掘りは1本だけ、制約なしで厚く

では、今日のニュースから始めてください。文脈が空欄でも、質問せずにそのまま始めること。

1行だけ足すと、化けます

ここから先は、やりたい人だけどうぞ。やらなくても動きます。

そもそも論も歴史も、AIは元から得意です。上手い解説は、何も教えなくても出てきます。でもそれは、よくできた百科事典の記事であって——あなたが読む理由がない

「為替介入は、お金の量ではなく"信じられているか"で効いている」で終わると教養番組です。そこに「うちの商品も、何回動いたかじゃなくて"動くと思われているか"で売れてるんだよな」が乗ると、自分の仕事の話になる。この落差を作るのが、たった1行です。

1行の書き方(これだけで十分)

例1|福岡で美容室2店舗やってます。スタイリストが独立したがってて、引き止めるか送り出すか迷ってる
例2|中学の教員です。生徒がスマホばかりで、禁止するのが正解とも思えなくてモヤモヤしてる
例3|フリーランスのデザイナー。AIで単価が崩れてきてて、来年どうするかまだ決めてない
例4|市役所で移住促進の担当してます。予算はついたけど、成果指標が「移住者数」だけでいいのか疑ってる
例5|訪問介護の事業所を運営。人が採れないのに、需要だけが増えていく

コツはひとつだけ。「まだ決着していないこと」を書くこと。うまくいっている話・終わった話を書いても、ニュースは接続しません。迷っていること・引っかかっていること・怖いことほど、当たりが出ます。

数字や社名を出したくなければ、「主力事業の3割を占める取引先」くらいの抽象度で十分機能します。

もっと効かせたい人向け(5項目版)

プロンプトの中の【あなたの文脈】を、こんなふうに埋めるとさらに当たります。もちろん、埋められる欄だけで構いません。

- 私は何者か:福岡で美容室を2店舗。スタッフ6人。自分もまだ現場に立つ
- 気になっていること:エースのスタイリストが独立したがっている/2店舗目の家賃が重く、来春の更新をどうするか決めてない/指名がSNS経由に偏ってきて、店の看板が効かなくなってきた
- 私に効く外部環境:人手不足、最低賃金、SNSのアルゴリズム変更、近隣の再開発
- 関心のクセ:数字だけの経営話は退屈。人の気持ちが動く仕組みの話が好き
- どうにもならない制約:融資はもう増やしたくない。自分の手が空く時間は週に半日だけ
🌱 あるいは、何も書かなくても構いません。このプロンプトは、使っているうちに勝手にあなたを覚えていくように書いてあります。「それ気になる」「その話はいい」と反応するだけで、AIが静かに文脈を足していく。書くのではなく、溜まる。——気づいたら育っている、という設計にしてあります。人文実装部っぽく言うと、中動態的な作りです。

AI別のおすすめセットアップ

どのAIでも「貼るだけ」で動きますが、毎朝読むなら"常設"にしておくと毎回貼らずに済みます。どのAIでも、ウェブ検索が有効になっていることだけ確認してください(ニュースを取りにいく必要があるので)。

Claude の場合(いちばん相性がいい)
  1. 手軽に:新しいチャットに上のプロンプトを貼って送信するだけ
  2. 常設にする:Claudeの「プロジェクト」を新規作成 →「指示(カスタム指示)」欄に上のプロンプトを貼る → プロジェクト名を「深掘りニュース」に。以後、そのプロジェクトで「今日のニュース」と言うだけで動きます
  3. Claude Code を使っている人~/.claude/skills/fukabori-news/SKILL.md を作って上のプロンプトを保存し、冒頭にこれを足すと、「今日のニュース深掘りして」と言うだけで自動発動するスキルになります:
    ---
    name: fukabori-news
    description: ニュースを「そもそも論→歴史→多角的視点+人類学→問い」の4層で深掘り解説するスキル。トリガー例:「今日のニュース深掘りして」「この記事を掘って」「ニュースブリーフィング」「これ、そもそもどういうことなの?」
    ---
    さらに、文脈をプロンプトに直書きせず、作業フォルダの CLAUDE.md に書いておくと更新が楽です。案件メモを別ファイルに分けて「深掘りの前に読む」と一行足すと、当たり方がかなり変わります。
  4. 毎朝自動で動かす:Claude Code のスケジュール機能に「毎朝7時に深掘りニュースを実行して」と頼めば、勝手に走るようになります
ChatGPT の場合
  1. 手軽に:新しいチャットに貼るだけ
  2. 常設にする:「GPTを作成する(マイGPT)」→ Instructions欄に上のプロンプトを貼る → 名前を「深掘りニュース」に。Web Browsing を有効にしておくこと
  3. タスク機能(Tasks)が使えるなら、毎朝の定期実行にもできます
Gemini の場合
  1. 手軽に:新しいチャットに貼るだけ
  2. 常設にする:「Gem」を新規作成 → 指示欄に上のプロンプトを貼る → 名前を「深掘りニュース」に
ズボラ版:URLを渡すだけ
ウェブを読めるAIなら、コピーすらせずに、これを貼るだけで動きます:

https://green-sunset-3cef.kenzounoritetsu.workers.dev/news を読んで、そこに書いてある「深掘りニュース」のやり方で今日のニュースを解説してください。

うまくいかないときの調整

症状たぶん原因直し方
解説は上手いが、自分に関係ない気がする文脈が空欄か、薄い1行でいいので足す。特に「まだ決着していないこと」を。終わった話を書いても接続は起きません
ニュースが古い・水増しされている鮮度ルールが緩んでいる「無ければ無いと言って」と一言。埋めさせないことが大事です
毎日似たようなことを言う同じレンズばかり使っている「昨日と違うレンズで」と頼む
こじつけがひどい接続を頑張りすぎている「繋がらないなら繋げなくていい」と伝える
長すぎる/短すぎる深掘りの本数深掘りは必ず1本だけ。増やすと全部薄くなります
ニュースを拾ってこないウェブ検索がオフAIの設定で検索を有効に。ChatGPTなら Web Browsing、Geminiなら標準で有効

🌱 このプロンプトは、育ちます

姉妹版に人文レンズがあります。あちらは「自分の課題に処方する」道具、こちらは「世の中のニュースを診断する」道具。同じ道具箱を、内向きに使うか外向きに使うかの違いです。両方入れておくと、朝ニュースで拾った構造を、そのまま自分の課題に持ち込めます。

番組で新しいレンズに気づくたび、ここに追記されていきます。ときどき戻ってきて再コピーすると、あなたのAIもアップデートされます。

更新履歴

v1(2026-07-16)公開。4層構造・レンズ9枚・鮮度ルール(直近2〜3日)・文脈接続・文脈なしでも動くモード・文脈が勝手に育つ仕様を初版として整理

⚠️ おことわり:AIは間違えます。数字や歴史の解釈には諸説あり、AIは実在しない記事やもっともらしい嘘の数字を出すことがあります。人に話す前に、ソースのリンクは必ず自分で開いて確かめてください。そのために、このプロンプトは記事のURLを必ず出すように書いてあります。

それと、深掘りは「面白がるための道具」であって、投資判断や経営判断の根拠ではありません。あくまで、考える入口として。
よかったら、誰かに教えてあげてください
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